「こんにちは」
ルイ「具合はどうですか?」
田中「ああ。良好だ全治一週間、といっても、既にほぼ完治している。
「後は軽くリハビリをすればすぐにでも退院できるらしい。」
ルイ「そうですか」
田中「何だ、責任でも感じていたか?気にするな。この事故はお前のせいではないのだから」
ルイ「いえ 別に気にしていたというわけでは・・・」
田中「ほう・・・では、何故俺の入院見舞いに来た?」
ルイ「えっ」
「お前、俺のこと好きだろ?」
「いえ、全然 まったく」
「先生に行くよう
「というか あなた誰でしたっけ?」
田中「生徒会長の田中(攻め)だ!!いい加減覚えろ!覚えてくださいお願いします!!!」
田中「・・・泣いてやる」
ルイ「あ すみません・・・最後のは冗談ですよ 冗談 ハハッ」
田中「どうだかな!」
田中「・・・」
「・・・で?本当は何をしに来たんだ?」
ルイ「え・・・」
田中「先生に言われたのは本当かもしれんが・・・お前なりの用があって来たんだろう?」
ルイ「・・・」
「あなたって安藤くんのこと詳しいんですか?」
田中「何故そう思う?」
ルイ「・・・なんとなく」
田中「・・・詳しいわけではない。奴は噂に事欠かない男だからな。何だ。奴が気になるのか?」
ルイ「いやっ!気になるというか・・・!」
ルイ「・・・なんだか よくわからなくて」
田中「わからない?」
ルイ「はい・・・」
この人が持ち物検査で僕の荷物を調べようとしたとき
安藤くんは僕のかばんを持って逃げた
あれって
本当は 僕のことを助けてくれようとしたんじゃないか・・・?
安藤くんは一方的にキスしてきたり
襲おうとしてくるし
本当にもうメチャクチャだけど
実際のとこ僕のお尻は無事だし・・・
処女を奪うだなんて・・・本気で思ってるのかな
ルイ「なんだか・・・彼はそんなに悪い人じゃないような気がするんです」
田中「ほう」
ルイ「彼は本当にキチガイなんですかね?本当にそういう人なのかな・・・・
「彼は今まで処女を奪うとか・・・そういうこと してきたんですか・・・?」
田中「風の噂では、な」
ルイ「・・・そう ですか」
ルイ「でも・・・噂ですよね?本当のところはどうだかわかんないし・・・
「もしかしたら安藤くんは 本当は優しいひとで・・・」
田中「確かにただの噂だな。だが、火のないところに煙はたたない。」
ルイ「えっ・・・」
「なぁ、ルイ・スウェイン。人を信じたいと思うことはとても良いことだ。」
「だが、人を信じることと、
「こうあって欲しいと願うことは違うぞ」
ルイ「っ・・・!」
「安藤はお前の人生の中ではイレギュラーな存在なのだろう。今まで全く出逢ったことのないヒト。人種。
「実際、奴は滅茶苦茶だ。何を考えているのか、何も考えていないのか全くわからない
「まるで本能そのもの。悪意そのものだ」
ルイ「な・・・そんな・・・こと」
田中「だから、自分の枠に当てはめ真実を歪ませる。都合の良いように解釈する」
「それでは本質など見えはしない」
あの人の言っていたことは図星だった
だって
そうでも思わないと
僕は彼にいじめられている
弱くて惨めな存在でしかないのだから
本当は優しいひとだったらいいな とか
ちゃんと話せばわかってくれる とか
そんなムシのいい話
ご都合主義な展開を
僕は期待している
「なァ、ちょっと君さあ」
「えっ?」
「お金持ってる?」
ルイ「・・・!」
ルイ「お金なんて・・・持って・・・ません」
不良たち
「いやいやあるだろ?ちょっとジャンプしてみ?
「ジャラジャラ音鳴るんじゃないのー?」
「そうそう!ジャンプしてみねぇとわっかんねーよな!ギャハハッ!」
ルイ(くそ・・・なんだってこんな連中につかまっちゃうんだ・・・!)
(いつも安藤くんをブン殴ってるおかげで 格闘術はそこそこ使えるけど・・・
(さすがに3対1は無理だ・・・勝てるわけがない・・・ここはなるべく穏便に・・・)
ルイ「本当にないんです すみません」
不良「いやーわかんないよ?ちゃんと確かめてみないとさぁー」
ルイ「いえ・・・あの本当に・・・!」
「ってことで、体にきいてみよっかー?」
ルイ「え・・・?」
不良たち
「ああーお前、ホントこういうタイプ好きだよな」
「ふはっ!ダイスキ!こういうの見るとトコトン喘がせてみたくなんだよなー」
ルイ「えっ あの・・・」
(何を言ってるんだ・・・・まさか・・・・!)
不良たち
「じゃ、ちょっくらいただこうぜ」
「お前、アレだぞ?独り占めすんなよー?」
「ダイジョブダイジョブちゃんとお前らにもマワしてやっからさァー」
ルイ(っ・・・・)
(くそ・・・!この薄汚い豚どもめが・・・・!)
(こうなったら
何が何でもこの場を突破して・・・・!)
??「あーーwwwストップストップwwww」
ルイ「!?」
??「さーーせんwwwちょっと待ってもらっちゃっていっすかーーー?wwww」
安藤「そいつ、俺の獲物なんで」
ルイ(あ・・・あんどう くん・・・・!?)
不良たち
「こいつ・・・!BL学園の安藤だ・・・!」
「なにっ!?あのガイキチ安藤かよ!?」
「ああ、あいつ・・・ガチで頭おかしいらしいぜ・・・!
「なにすっかわっかんねーって・・・」
不良たち
「ズラかれっ!」
「あんなん相手してたら命がいくつあってもたんねーよ!!」
「くそっ・・・!」
安藤「はっ 雑魚が」
安藤
「おーっすwww転校生wwwwwwなwww今の見たァ?www俺めっちゃ正義の味方っぽくね?ぽくね?wwww
「やっぱヒーローは遅れて登場すんだよなーwwww」
「まwww悪役も俺なんだけどーーwwwwwうはっwwwウケるwwww」
ルイ「・・・」
また・・・助けてくれた・・・
ルイ「学校の外で会う なんてこともあるんだね」
安藤「は?あ、ああ・・・そうだな」
ルイ「ね ちょっと話したいことがあるんだけど
「いいかな・・・」
ルイ「・・・ん?・・・・・あれ その袋・・・!」
安藤「あ?」
ルイ(この袋って・・・この袋って・・・・!)
「ね・・・この袋の中身って・・・」
安藤「あ?カードだけど?」
ルイ「ああ!やっぱり!!・・・・もしかしてルーンナイト・マスター?」
安藤「ああ」
ルイ「わぁ!安藤くんもやってるの!?」
安藤「んー?ま、嗜むくらいにはなーwww」
ルイ「うわー!今クラスのみんな誰もやってないよねー!きっと僕たちだけだよ!まだやってるの」
ルイ「てか みんな飽きるの早すぎだよねー!」
「せっかくみんなとやろうと思ってデッキ組んだのに
「僕がやり始めた次の日にみんな飽きちゃうんだもん!だから いま僕ほとんどひとり対戦だよ
「あーあー・・・一度いいからデッキ同士でバトルしてみたかったなー・・・」
安藤「・・・」
安藤「やるか?」
ルイ「えっ」
安藤「俺もさぁずっとひとり対戦でマジつまんねー状態だったからさー
「まぁ?wwwちょっとくらい?相手にしてあげてもイイぜ?wwみたいな?的な?wwww」
ルイ「・・・!」
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