2012年4月9日月曜日

【ラベンダー×カモミール】  愛しい人  【R-18】

kamiture6-1a.png

私の顔には

いつも
笑顔が張り付いている






いつの間にか染みついた習慣。


だって

笑っていれば
笑い返してくれるでしょう?



kamiture6-2_edited-1.png

なんて。


ひどく薄っぺらい人間



kamiture6-3_edited-1.png

価値の見いだせない人生
価値の見いだせない自分


kamiture6-4_edited-1.png

いっそこのままひとり
消えてしまえたらいいのにと

何度思ったことだろう






だけど

私は


kamiture6-5_edited-1.png


kamiture6-5-1_edited-1.png


kamiture6-6_edited-1.png

君と出逢った




kamiture6-7_edited-1.png

明るくて
優しくて
あたたかくて
まぶしくて


君はすぐに
私の特別な存在になった


kamiture6-7-2.png

からっぽで
どうしようもない私を

いつもあたたかく包んでくれて


kamiture6-7-1_edited-1.png

笑顔にしてくれた。



こんな私に笑顔をむけてくれた


kamiture6-8.png

こんな私を 受け入れてくれた



kamiture6-9_edited-1.png

ありがとう。


手を伸ばせば触れられる距離にある
君のあたたかな手。

私を包んで離さないでいてくれる

とっても
しあわせだよ?


しあわせなのに・・・







kamiture6-10.png

触れ合えば触れ合うほど
苦しくなるんだ


kamiture6-11.png

人の心がみえればいいのに。

そうすれば

こんな風に君を傷つけて
愛情を図るようなことをしなかったかもしれない

言葉を与えず、じわじわと嬲るようなことを・・・


kamiture6-12.png

ああ

可哀そうなカモミール。



でも

でもね どうしてだろう


私は君の笑顔が好きなのに
君の笑顔が見たいはずなのに



kamiture6-13.png

君の泣き顔に

欲情してる。



「あはっ」


kamiture6-14.png

「あはははははははははははははははははははははははは」



「ラベンダー・・・?」



kamiture6-15.png

「!」


kamiture6-16.png

「ら、べ・・・・・・んっ・・・!」


kamiture6-17a.png

「っ・・・!
「まっ、ぁっ・・・・」


「好き。」


kamiture6-18.png

「好きだよ
「大好きだよカモミール。」

「好き。好き。好き。好き。好き。好き。好き。好き。好き。好き。好き。」

「ラベ、ンダーぁ・・・・・・」

「ごめんね。カモミール。私、いじわるしすぎちゃったね?」


kamiture6-19.png

「わざとなの。」

「私、わざと「好き」って言わなかったの。」

「カモミールが不安になるかなぁと思ってわざと。
「カモミールが悲しむの知ってて。カモミールの気持ちを知ってて。
「全部全部わざとやってたの。」

「あはっ」



kamiture6-20.png

「な・・・・・
「なんで・・・そんな・・・!」



kamiture6-21.png

「私、だめみたい。」

「いつもこうなの。
「好きな人ができると傷つけたくなっちゃう」


kamiture6-22.png

「ほんと

「だめな人間だよね。」




私のこと、どこまで赦せる?
どこまで受け入れられる?

どこまで、愛せる?



kamiture6-24.png

あいして


「私、私ね、もっともっとカモミールに求めてほしかったの。
「私のこと。もっともっと好きになってほしかったの。
「ああ カモミール。好きだよ。大好き。愛してる。」

「あんないじわるしておきながらこんなこと言うだなんて・・・あはっ。
「最低だよね。」



kamiture6-70.png

「カモミールは私のこと優しいっていつも言ってくれるけど
「私はね・・・本当は全然そんな人間じゃないんだよ?」

「もう頭の中で何度も何度も何度も何度も何度もカモミールを犯してる。
「いまだっていつだって
「触れたくて触れたくてたまらないんだ。」


kamiture6-25_edited-2a.png

「誰にも渡さない。
「カモミールの全てが欲しい。

「欲しい。欲しい。欲しい。欲しい。欲しい。欲しい。欲しい。欲しい!」



「頭がおかしくなりそう・・・・・・」



kamiture6-26_20130608225236.png

自分の中の汚いものがドロドロと渦巻いて
息ができなくなる

そして
否応なしに思い知らされるのだ

自分は本当にどうしようもない人間だと



「軽蔑した?
「ふふっ 軽蔑したよね?
「私はそういう人間なの・・・」


カモミールにはふさわしい人間ではないと

だから・・・


でも



kamiture6-27_edited-1b.png

「ごめんね・・・?」



嫌わないで・・・・



kamiture6-28a_edited-1_20130608225235.png

「ラベンダー・・・・・」


悲しそうな顔・・・
あの時みたいな、迷子の子供の顔・・・・



kamiture6-29_edited-1.png

そっかぁ・・・


ラベンダーも、俺と同じで 不安なんだね・・・


「いいんだよ」
「え・・・?」

「俺はラベンダーのものなんだから」
「ラベンダーは何してもいいんだ」



kamiture6-29-1.png

「嘘。」
「えっ?」

「そんなの・・・嘘・・・・。」
「嘘じゃないよ」


kamiture6-30_edited-1.png

「だってカモミールは・・・友達多いし・・・みんなから好かれるから・・・
「みんなのもの・・・・だよ」

「ええー!?」

「えっと・・・それは違うよ。
「だって、みんなからの好きと、この好きは違うじゃん・・・」

「・・・みんなの好きも同じ好きかも。」
「いや・・・それはないって・・・」

「わからないじゃない!」




「カモミールのこと知ったら・・・
「みんなカモミールのこと好きになっちゃうよ・・・!」

「そ・・・そうかな?」
「そうだよ!」


「だって・・・私はこんなに好きなのに・・・
「こんなに・・・夢中なのに・・・」

「もうカモミールに夢中なの・・・」





ああもう



kamiture6-32a.png

反則すぎ・・・!



「カモミール・・・?」


kamiture6-33_edited-1.png

「大丈夫。
「大丈夫だよ」

「俺、ラベンダーのこと知らず知らずに不安にしてたのかな・・・?
「ごめん・・・ごめんね」



kamiture6-34_edited-1.png

「ラベンダー、考えてみて・・・?」

「今、俺がラベンダーのそばにいるのはどうして?
「携帯がおそろいなのはどうして?
「俺がこんなに余裕がないのは・・・どうして?」



kamiture6-35_edited-1.png

「そ、れ・・・は」


「ラベンダーだからだよ
「ラベンダーが好きだから。」

「携帯がおそろいなのはラベンダーだけ
「こんなに夢中になれるのもラベンダーだけ。
「ラベンダーだけなんだよ・・・?」


kamiture6-36.png

「もう、俺はラベンダーのもの。
「ラベンダー色に染まってるよ」

「それでも不安?」



「・・・」




kamiture6-37.png

「・・・ふあんじゃない・・・・・」



「・・・そっか。」
「いいこ。」


kamiture6-38a.png

「俺はラベンダーがいいんだよ」
「だから、ラベンダーはラベンダーでいいの。」
「ね?」


「・・・っ・・・」


「・・・ラベンダーは泣き虫さんだね」

「だって・・・」


kamiture6-39_edited-1.png

「こわくて・・・・」

「私はこんなにカモミールのことが好きなのに・・・
「カモミールに好かれなくなったら・・・私・・・・」


「ばかだなぁ
「俺がラベンダーのこと好きじゃなくなるなんて・・・」


「だって・・・・」


kamiture6-40_edited-1.png

ああこの人は
なんでこんなに

俺をときめかせるのが上手なんだろう


(かわいいなぁ・・・)

(ちっちゃい子供みたいだ・・・)



kamiture6-41_edited-1.png

愛おしい


「じゃぁ・・・

「俺をどこにもいけないようにすればいいよ」

「え・・・?」


kamiture6-42b.png

「・・・痕つけてよ・・・」

「ラベンダーのものだっていうしるし・・・
「俺につけて・・・」


「・・・カモミール」

「刻み付けて・・・?」


不安を溶かしてあげたい
俺はここにいるんだよって教えてあげたい


kamiture6-43_edited-1.png

だから・・・

「・・・もう、青少年だからどうとか
「そういう言い訳なんかいらないから」

ちゃんと 俺をみて



kamiture6-44.png



kamiture6-44-1_edited-1.png

「・・・ちょっと痛いかもしれないけど・・・いい?」
「・・・い、いいよ」


「じゃ、脱いで・・・?」









kamiture6-45.png



kamiture6-46.png

「・・・・!」

「いっ、痛い・・・!ラ、ラベンダーぁ・・・」
「ちょっ・・・まっ・・・・・・!」

「待たない。」

「う、うぅ・・・急すぎ・・・る、よ・・・」

「つけていいって言ったのはカモミールだよ?」
「そうだけど・・・っ・・・!」


kamiture6-47.png

「あぁっ・・・!」
「痛い?」

「ン、んぅ・・・強く、噛みすぎ・・・・・!
「もうちょっと手加減・・・し・・・て・・・・!」

「やだ。」

「な・・・!」


kamiture6-48.png

「私のものだから。」

「全部、私のだから
「ちゃーんと名前書いておかなくっちゃぁ・・・」



kamiture6-49.png

ああ
だめだ

痛くて 
気持ちいい
独占欲

これで、俺はもうラベンダーのもの・・・



俺も・・・


kamiture6-50_edited-1.png

俺もつけたい・・・

「俺も・・・つけて、いい・・・?
「ラベンダーに俺のしるし、つけたい・・・」

ラベンダーに俺の跡を残したい・・・


俺だけの・・・



kamiture6-51のコピー

「うん。つけて。
「カモミールのしるし、いっぱいほしい。」


歯を立てて痛くして?

もうずっとなくならないように・・・




















kamiture6-56a-0.png























「ねぇ、カモミール」
「なぁに?」




「私たちが出逢ったときのこと、覚えてる?」
「え・・・!う、うん・・・・///」

「最初は、私のことどう思ってた?」
「えっ・・・」




「えっと・・・綺麗な人だなぁって・・・・///」

「私は、面白い人だなぁって思った。」
「ええー!?面白い!?」

「うわ・・・ちょっとショックかも・・・」


「褒めてるんだよ?」



だって・・・








『好きだよ。』
『大好き』




『大好きなんだ。』




(「君が」)


(なんてね。
(そんなの、言えるわけがない・・・)






『あ・・・あの・・・!』
『?』
『俺・・・俺でよければ話ききますよ!』
『・・・え?』




『俺は・・・あなたが何に悩んでるかわからない・・・
『いいアドバイスも、解決策も何も思いつかないかもしれない・・・』

『でも、聞くことならできます!
『なんでも力になります!だから・・・』

『だからっ・・・』




『無理に笑わないで』







笑うな、

なんて言われたのは初めてだったから。







まっすぐで
優しくて
あたたくて


大好きな人


今思えば 
あのときから君は・・・













私に、触れていたんだね









だいすきだよ








愛しい人。








0 件のコメント :

コメントを投稿