2012年4月5日木曜日
【ラベンダー×カモミール】 かわいい人
「はっ!」
(あ・・・あれ!?ここはどこ・・・?!)
(って・・・ああ、そういえば・・・・!
(ラベンダーと映画を観に来てたんだ・・・)
(前行こうって約束してたのに、寝過ごしちゃって観られなかったから・・・・)
(・・・・)
(俺・・・また寝ちゃってたじゃん・・・・)
(ていうかもうエンドロールだし・・・
(はぁ・・・また観られなかったなぁ・・・)
「ラベンダーがせっかく誘ってくれたのに・・・」
「あーあ・・・・」
「クスッ」
「あっ・・・ラベ、ラベンダー・・・!」
「おはよう。カモミール。」
(うわー!やばい!寝てたの見られてた!!怒られちゃうよ・・・!)
「あのっ・・・その・・・俺っ・・・・!」
「ふふっ よく眠れた?」
「えっ・・・あ・・・う、うん・・・・///」
「そっか。よかった」
「じゃ、出よっか?」
「うん・・・」
「本当に申し訳ありませんでした・・・」
「・・・ん?」
「俺、また寝ちゃってたよ・・・
「なんか、俺・・・だめだわ。ほんとごめん・・・」
「謝らないで。ムニャムニャ寝言言ってるカモミール、かわいかったよ」
「ええー!俺寝言言ってたの!?いつー!?」
「終わりごろ。」
「えー!?」
「はぁ・・・」
「まぁまあ、そんなに落ち込まないで?
「今は楽しいことだけ考えようよ。次は買い物行くんでしょ?」
「うん・・・」
「何か欲しい物ある?買い物、どこ行こうか?」
「あーそうだ・・・携帯・・・」
「携帯電話?」
「そう、買い替えに行かなきゃ」
「ああ、そういえば壊れたって言ってたね」
「うん・・・・なんかなー・・・
「ウンともスンとも言わなくなっちゃって・・・あーあって感じ・・・」
「ふふっ 私の呪いかな?」
「えーーやめてーーー!」
「絶対にやめてあげない。」
「ううっ・・・いじわるっ・・・」
「ラベンダーだって俺が携帯ないと嫌でしょ!不便でしょ!」
「・・・カモミール、携帯電話2個持ってるじゃない。スマホとパカパカするやつ」
「・・・」
「この機会にひとつにしたら?」
「2個あった方が便利なんだもん・・・」
「でも、お金けっこうかかるでしょ?本体のお金もそうだし、日々のお金も・・・」
「うっ・・・それは・・・!で・・・でも、もう前の生活には・・・!」
「新しい携帯電話は私が負担してあげようか?」
「それは絶対、イヤ!だ!」
「えー?」
「映画代だっておごってくれたじゃん!」
「全然かまわないよ。それくらい」
「ラベンダーはすぐおごってくれようとしすぎ!」
「カモミールがかわいすぎてスグおごってあげたくなっちゃうんだ。かわいいカモミールが悪い。」
「なんだよそれー!!?」
「俺、嫌だよそういうの
「なんか・・・金目当てみたいじゃん・・・」
「・・・・」
「カモミールは本当にかわいいね」
「・・・っ!///」
「かわいいから、やっぱり買ってあげたいな」
「だーから!いやだって・・・」
「そのかわり、カモミールは私の携帯電話を買って。」
「えっ?」
「私も2つ持つことにするんだ。だから、おそろいにしよう?」
「機種も、色もぜーんぶカモミールが選んでね。よくわからないから」
「でも・・・ラベンダー・・・電話は嫌いなんじゃ・・・」
「カモミールとおそろいにしたらきっと好きになるから」
「だから、ね?」
・
・
・
「登録してくれた?」
「うん。ちゃんと登録できたよ」
「ありがとう。じゃ、こっちの返すね」
「うん」
「・・・」
「ね・・・ラベンダー本当によかったの?」
「何が?」
「俺のセンスで選んじゃったけど・・・」
(うう・・・やっぱり白じゃなくて違う色の方が似合ってたかも・・・
(ああー!やっぱり俺のセンスじゃ全然だめだめだよ!)
(ていうか、色々全部・・・だめだめじゃん・・・)
(デートで寝ちゃったのもそうだし・・・携帯買うのつきあわせちゃったのもそうだし・・・)
(・・・自己嫌悪・・・・・)
「嬉しいな」
「・・・え?」
「この携帯電話にはいま、カモミールの番号しか入ってない
「カモミールだけの携帯電話だよ?
「色だって、カモミールが選んでくれて、おそろいで・・・」
「だから・・・すごく、嬉しい・・・」
「・・・ありがとう。」
「えっ・・・う、うん・・・」
(ラベンダー、顔、赤くなってる・・・!)
(喜んでくれてるんだ
(迷惑とかじゃなくて・・・お世辞とかじゃなくて・・・本当に・・・)
ああ やばっ・・・
かわいいな
俺なんかよりラベンダーのが何倍もかわいいよ
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