安藤さんちのシムズ３: 【ラベンダー×カモミール】暗転

「おまえさー、最近つきあい悪くね？」

「えへへ」

「カノジョできたらスーグ俺を放置しやがって！」
「調子のりすぎ！」
「あーごめんごめん。」

「・・・まぁ、僻むんなら僻めよ」
「うわー！めちゃムカつくー！！」

こいつは俺が高校時代からの友達。

明るくてノリがよくて、
いつも、おちゃらけたことばかりやっている悪友のマオ。

昔はこいつとずっとつるんでた

学校を卒業してもちょくちょく遊んではいたけど
俺は最近ラベンダーとばかり一緒にいるから
さびしかったみたいで・・・

今日は無理やり連れだされてしまった・・・

（今日はせっかくの休みだったのにマオのやつ・・・！）
（ま、こいつといると楽しいからいいんだけどさ）

「でさ、その人ってどんな人なん？」

「え・・・どんな人って・・・」
「美人？おっぱいでかい？もうヤッた？」
「ちょっ！ばかっ！///何言ってんだよ！！」

「えーだってさぁ～～・・・年上なんだろ？」
「てか、年上から告られたとかヤバくね！？積極的な女っていいな～～」

「・・・アレのときも積極的なんかな～～あっ、ヤベッ妄想が・・・」
「人の恋人で変な妄想すんな！！」

「うわ～～めっちゃ会ってみて～～！！紹介しろよ～～～」
「あっ・・・えーと・・・」

（年上だし、美人だし、かなり積極的だし、
（付き合う前にもう一回やっちゃってるけど・・・）

（その『カノジョ』が男だなんて・・・絶対に、言えない・・・！）

（ラベンダーは綺麗だし、かなり女性的な感じがするけど
（やっぱり・・・どこからどう見ても男性だ・・・）

（男同士で付き合ってるだなんておかしいし・・・普通のことじゃない）

（というか！
（高校時代、昔からよく知ってる友達が実は男が好きでしたなんて・・・！）

（言えるわけない・・・・）

「・・・・」

「あ、そうだ！カノジョにさー
「メールで愛してるって送ってみて反応見ようぜ」

「は！？な、なんでそんなこと！？」
「だっておもしろいじゃん」
「おもしろい！？どこが！？そして何が！？」

「お前の反応がまずおもしろいでしょー
「あと、俺がおもしろい。理由なんてそれで十分っしょ」
「いやいや意味がわからない！」

「うっせーなぁ～～～
「どーせお前奥手なんだから普段そんなメールしないっしょ？
「たまにはそういうメール欲しいもんなんだって・・・！」
「いや・・・それはまぁわかるけど・・・」

「ってそれ何？
「なにやってんの？ていうか、その携帯ってもしかして・・・」

「お前のだけど？」

「ちょっ・・・！勝手に・・・やめろよ！
「てか！いつの間に！！？」
「マオ様をなめんなっつーの～～♪」

「いや、たしかに普段はそういうの送らないけど・・・
「もう一回そういう感じのメール送っちゃってるし！事故だったけど！！
「だからもういいんだってば！返せ！」

「ざんねーん！もう送っちゃいました～～～♥」

「いてててててて！！
「ちょっ待って！タンマタンマ！！痛い痛い痛い！」
「歯ぁくいしばれ」
「ｱｯｰｰｰｰｰ！」

「あっ　あれー？メールがきたみたいだよ？
「ほら！めっちゃブルってる！めっちゃ会いたくて会いたくて震えてる！
「はやく見ないと！」
「うそつけ」

「ほんとほんと！！ほら来てるって！！俺を信じて！」
「人の携帯勝手にスるようなやつの言うことが信じられるか！！」
「ほんとだってば！ほら、見てみ？」