2012年4月10日火曜日
【ラベンダー×カモミール】 セツナ
「んん・・・」
「おはよう、カモミール。」
「あ・・・おはよ」
最近俺は
よくラベンダーの家にお泊りしている。
今までずっとしたかったけど
言えなくて・・・ガマンしてた
あの日、ラベンダーに抱かれてから
ちょっとずつ何かが変わっている気がする
もちろん良い方へ・・・
「ラベンダーぁ・・・・」
「うん?」
「・・・呼んでみた、だけ」
「ふふっ 今日のカモミールは甘えんぼさんだね?」
「うん。俺、甘えんぼの甘ったれなんだ
「・・・うざい?」
「そんなことないよ。
「甘ったれのカモミール、かわいい。」
「いっぱい甘やかしてあげる。」
うれしい
・・・だいすき
「あれ?カモミール・・・・」
「・・・え?」
「あっ・・・!」
(うわ・・・どうしよう!こんな朝っぱらから・・・そんな・・・!
(昨日あんなにしたのに・・・)
(はずかしい・・・・・)
「カモミールって本当に素直だよね
「ぎゅってしただけで勃起しちゃうんだもん。」
「わ、わざわざ口に出さなくてもいいじゃん!」
「恥ずかしいんだから・・・・!」
「毎晩恥ずかしいことしてるのに?」
「な・・・・!///」
「昨日の夜もすごかったね?」
「体中を私の体液でびしょびしょにしながら
「ぴくぴく震えてるカモミール・・・かわいかったなぁ。」
「な・・・何言ってるんだよ!やめろよ!この、ばか!///」
「やだ。」
「やだじゃない!」
「えー?」
「今度はもっと鳴かせてあげるね?」
「え・・・あ・・・する、の・・・?」
「もちろん。だってそれ、どうするの?」
「それは・・・・・でも、いま朝、だし・・・」
「そんなの関係ない。いま、欲しい。」
「ラベンダー・・・」
ずるいなぁ
ラベンダーは
ずるい。
そばにいるだけで
触れるだけで
俺の心臓をわしずかみにしちゃうんだ・・・
・
・
・
「俺、また先に寝ちゃってた?」
「そうみたいだね。」
「気が付かなかった・・・」
「ふふっ かわいい寝顔だったよ?」
「むぅ・・・」
ラベンダーと一緒に寝ると
俺はいつも先に眠っちゃうんだ・・・
(いつも、ラベンダーが寝るまで起きてようと思うのに・・・
(うう・・・なんか悔しいな・・・)
「つ、次は俺がラベンダーの寝顔を見てニヤニヤしてやるっ・・・!」
「どうかなぁ?カモミールはまだ子供だし・・・」
「な・・・!俺、成人してるじゃん!」
「成人しててもまだまだ。
「私の寝顔を盗み見ようだなんて100年早いよ?」
「・・・!」
「ひどいよラベンダー・・・」
「・・・怒っちゃった?ごめんね。機嫌、なおして?」
「許さない!」
「え」
「そんなことを言うラベンダーは・・・・」
「こうだっ!」
「ん・・・」
「ぁっ・・・ん、ふ・・・」
「う・・・・」
「ん・・・はぁ・・・・・」
「・・・いつのまに
「そんなにえっちなキスができるようになったの?」
「ラ、ラベンダーのせいだよ・・・!」
「ラベンダーが俺を毎日いじめるから・・・・」
「ふうん?」
「私がカモミールをいじめてる、ねぇ?」
「あっ・・・・!」
「本当にそうかな?」
「な・・・何が言いたいんだよ・・・」
「本当はいじめられたいんじゃない?」
「・・・そんな、こと・・・」
「カモミールは変態サンだから、
「私にいじめられると感じちゃうんだよね?気持ち良くてよがっちゃうんだよね?」
「ち・・・ちが・・・」
「私にいじめられたいくせに。」
「うう・・・」
俺は、どうしてこんなに
ラベンダーに翻弄されてしまうのだろう
抱きすくめられると、もうだめ
体がすごく熱くなる
纏わりつくようなラベンダーのにおいが
俺の鼻先を刺激して
体中が、頭の中が痺れてしまう
「カモミール・・・石鹸のにおいがする・・・・」
「すごく、えっちなにおいだよ・・・?」
「や・・・そんな・・・」
(どうしよう・・・何か・・・エッチな雰囲気だ・・・!)
(流石に朝っぱらから2回戦は・・・・うう・・・
(どうしよう・・・・何か・・・何か言わないと・・・・!)
「ラ、ラベンダーもいいにおいするよね」
「えっ?」
「・・・・そうかな?」
「うん、いつもすっごくいいにおいするよ」
「・・・私は、あんまりそうは思わないけど」
「えっ・・・?」
「でも、ありがとう。」
「カモミールが好きなら
「私も好きになれるかも。」
(あれは、一体どういう意味だったんだろう・・・?)
ミルクがたっぷり入った甘いコーヒー
苺のタルト。
ラベンダーは
俺の好きなものを全部知っていて
俺の好きなものばかり作ってくれる
俺は・・・?
俺はラベンダーの好きなもの、
知ってる?
俺は・・・
俺は・・・・・
「どうしたの?ぼんやりして。」
「・・・」
「カモミール?」
「・・・ね、ラベンダー」
「なぁに?」
「俺、ラベンダーのこともっともっと知りたい・・・」
「え?」
「だって俺、ラベンダーのこと全然知らないじゃん」
俺は、ラベンダーのこと全然よく知らないし、
ラベンダーは自分のこと全然話してくれない
自分のことを話してくれないのは
聞かれたくないから?
話したくないから?
「ラベンダーが何を好きで、何が嫌いなのか
「もっともっと知りたい!」
「だめ?」
もっともっと近づきたいよ・・・
「だめじゃないよ?」
「本当!?」
(あ・・・あれ?
(案外アッサリ聞けたな・・・・)
(こんなことなら・・・悩んでないで
(さっさと聞いていればよかったかも・・・)
「うん。なんでも聞いて?」
「じゃ、じゃー質問ね!」
「好きなものは?」
「カモミール。」
「・・・嫌いなものは?」
「カモミールに近づくすべての人。」
「・・・・」
「あの・・・ちょっと・・・真面目に答えて・・・」
「真面目だよ?だって全部本当のことだもの。」
「ええー!?それじゃ全然わかんないじゃん・・・」
「せめて好きな食べ物とかさ・・・!
「ホラ、好きな食べ物がわかれば
「作ってあげられるじゃん!」
(あんまり料理得意じゃないけど・・・)
「んー」
「好きな食べ物は・・・セビチェとか
「あ、ブイヤベースも好きだなぁ。」
なにそれ難しそう!
(何!?せびちぇって!!?)
「へ、へぇ・・・!そうなんだぁ・・・・!」
「他に何か聞きたいこと、ある?」
「えっ・・・もっと聞いていいの?」
「うん。いいよ?」
「カモミールになら全部教えてあげる。
「私の心の奥の、ぐちゃぐちゃな部分も全部ぜーんぶ。」
「・・・」
「じゃぁ・・・えっと
「ラベンダーって・・・今まで何人くらいと付き合ってたの?」
「え?」
「あっ・・・!」
俺・・・俺・・・・
いま、なんて言った・・・?
「ごめん・・・!俺なに言ってんだろうな・・・!」
「ほら、俺はラベンダーが初めてだから・・・なんて。ごめん本当!
「ラベンダーのそんな・・・昔のことなんて・・・」
聞くつもりじゃ、なかった
聞いてどうするつもりなんだ・・・?
聞いたって
どうせ嫌な気持ちになるだけなのに・・・
「・・・ごめん。忘れて・・・?」
「何人かっていうと覚えてないけど・・・両手に数えきれないくらいかな。」
「え・・・・?」
「私が今まで付き合った人の数。」
「下は16くらい、上は30後半くらいまで。
「体だけの関係ならもっといたかな。」
「そ・・・・そっか・・・・」
うわ・・・
どうしよう
思った以上に
きっつい
「でもね」
「・・・私は確かにたくさんの人と関係を結んできたけど
「こんなに心が穏やかでいられるのは、カモミールが初めてかも。」
「えっ・・・?」
「私ね、昔、付き合ってた人に
「『お前は病気だ』って言われたことあるの。」
「びょう・・・き・・・?」
「そう。病気。」
「好きになると相手の全部が欲しくて欲しくて
「たまらなくなっちゃうから」
「重いって。異常だって言われた。」
「そんな・・・」
「正常な感覚だと思うよ?」
「だって、普通の恋人同士は・・・
「相手を手錠で拘束したり、ベッドに縛り付けたりなんかしないんでしょ?」
(しばり、つける・・・・・・?)
ラベンダーは、何を言っているんだろう・・・・
「私はおかしいのかな?」
「時々、心と体がばらばらになってしまいそうになるの。
「しちゃいけないってわかってるのに、やらずにはいられない。
「わかってるのに。わかってるのに。」
「・・・・カモミールに対してもそういうことしちゃうかも。
「今はまだしてないけど
「私は、いつそういうことをしでかすかもわからない人間だよ?」
「だから・・・
「も、もし・・・もうダメかもって思ったら・・・
「そ、そのときは・・・」
「そのときは・・・・・」
「やだ!!」
「えっ・・・」
「そんなのやだ!
「そんなの聞きたくない!」
「カモミール・・・」
「俺・・・ばかだったよ
「大事なこと忘れてた・・・」
「俺はラベンダーといられる今が一番いいんだよ!
「今が大事なんだ!ラベンダーがいい!ラベンダーと一緒にいたい!!」
「そのときなんて来ないよ!
「いやだ!」
「そんな話、いやだ・・・!」
今があまりにも幸せすぎて
ラベンダーがいない過去も、未来も
想像したくないんだ
嫌なんだ・・・
「・・・カモミールは私のこと、大好きなんだね。」
「ラ、ラベンダーだって
「俺のこと大好きで離したくないくせに・・・」
「うん。
「よくわかってるね?」
「あ・・・」
「すき・・・・」
「私も好きだよ。カモミール」
「だいすき」
「私もだよ。」
先のことも、過去のこともどうでもいい
何も考えたくない。
ラベンダーといっしょにいられる
今がいい・・・
「ところで、カモミール。」
「ん・・・なぁに?」
「私、確かにセビチェもブイヤベースも好きなんだけど
「意外とファーストフードとかも好きなんだよね。」
「? そうなんだ」
「でも、ああいうところって一人じゃ行けないから
「食べたくても・・・ねぇ?」
「!」
「じゃ、じゃぁ・・・・」
「今度一緒に、いこ!
「もし、都合合わなかったら俺、作るし・・・!」
「ハッピーセット作ってくれるの?おもちゃ付きで?」
「ええーー!?ハッピーセット!?う・・・うう・・・
「が、がんばる・・・!」
「ふふっ じゃぁ、約束だよ?」
「う、うん!」
いっしょにいられる今がいい
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